志望動機の考え方とは

介護職のように人手不足が慢性的に続いている業界では志望動機に、社会の役に立ちたいから、というワードがよく使用されます。このワードを使う人は自分が働くことで施設に貢献できるだけでなく、介護業界の人手不足解消にもつながると考えているのでしょう。

この社会の役に立ちたいから、というワードはあまりにも多用されるため介護業界で面接流行語とも呼ばれています。そして面接流行語を使っているだけでは、他の求職者との差別化を図ることは難しいといえます。

介護士として転職し、社会の役に立ちたい気持ちがあるのなら、これまでの施設ではどうして駄目なのかも面接で伝えることが重要です。具体的には、同業種で今よりも大きな介護施設に入社することで自分の活躍の場を広げることができ、それが社会の役に立つことにもつながると思ったから、といった志望動機を用意しておくことが面接対策になります。

また、人に感謝される仕事がしたいから、というワードも介護業界の面接流行語です。そもそも卸売業や製造業も、広い意味では人に感謝される仕事に含まれます。そこで介護士の志望動機としては、要介護者から感謝されていることを間接的ではなく直接感じられる仕事がしたいから、といった具体例が挙げられます。

さらにこれまで積み重ねてきた経験を、応募先の介護施設でどうやったら要介護者からの感謝に変えられるのかについて考えておくことも介護士にとっての面接対策だといえます。面接流行語とされている社会貢献や人からの感謝については、面接の場でできるだけ具体的に語ることが採用担当者の心をつかむことにつながるのです。